BONHEUR ANIMAL HOSPITAL

疾患

腸活してますか?

2025.01.29

腸活とは、腸内環境を整えて健康を維持する活動です。

腸内環境が整う事で、良い便が出るのはもちろん、免疫力もアップします。

小腸は、食べ物の消化吸収を行っています。

大腸の働きは主に水分を吸収する事です。小腸と比べるとたくさんの腸内細菌が生息しており、そのバランスが腸内環境に直結するのです。

腸内細菌バランスが崩れることを、ディスバイオーシスと言います。ディスバイオーシスは下痢や便秘、免疫力の低下、アレルギーなどを引き起こします。

顕微鏡での便検査で異常な細菌、酵母菌(赤矢印)らせん菌(動画内)の出現が見られることがあります。これらもディスバイオーシが起きている証拠です。

ディスバイオーシスを防ぐための方法は、プロバイオティクスやプレバイオティクスなどを積極的に取り入れる事です。

名前はとても似ていますが、それぞれ異なるもの。

・プロバイオティクスとは

善玉菌を摂取することです。単に菌を摂取しただけでは胃酸で殺菌されてしまいます。生きた菌を届けることが重要です。

・プレバイオティクスとは

善玉菌の餌を摂取する事です。消化管上部で吸収されずに大腸まで届き、善玉菌の増殖を助けます。オリゴ糖や食物繊維などです。

プロバイオティクス・プレバイオティクスを組み合わせた製剤はシンバイオティクスと呼ばれます。

面白いことに人と犬猫では腸内細菌が異なり、人で悪玉菌と言われる菌が犬では善玉菌に分類されたりするのです。

”人には人の乳酸菌!”と大正製薬さんのビオフェルミンのキャッチコピーにもあるように犬には犬の、猫には猫のプロバイオティクスをご提案致します。

既にピュリナさんからはそれぞれの整腸剤が出ておりましたが、大正製薬さんからも犬猫向けのビオフェルミンが出るそうです!

色々と試して、より良いものをお勧めできるよう努めます。

獣医師 平林

<back