BONHEUR ANIMAL HOSPITAL

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腫瘍科

2025.06.07

今回は前回お話したステージングの続きで、その方法についてお話します。人間ではそのままCT検査やPET検査に行くことが多いですが、これらの検査は動物では全身麻酔が必要になるので、まずは血液検査、レントゲン検査超音波検査などから実施することが多いです。

血液検査では全身状態の把握やがんが血液中に浸潤していないかなどを確認します。

レントゲン検査ではがんが肺や骨、お腹の中などに転移していないか確認します。例えば、犬や猫の腫瘍で代表的な乳腺癌は進行すると肺に転移します。

超音波検査ではお腹の中や胸の中でその他の臓器に転移していないかを確認します。例えば、犬の悪性腫瘍でとても怖い血管肉腫は脾臓という臓器によく発生しますが、見つかった時には肝臓に転移しているケースが非常に多いです。

このようにして、おおよそがんがどのくらい体の中で広がっているかを確認します。

ただこれらの検査は小さい転移病変は検出するのが難しく、また検査するのが難しい場所は評価できないので、より精密に評価をしようと思うと、やはりCT検査が必要となってきます。CT検査が必要な場合はCT施設を有する二次診療施設にご紹介させていただきます。

当院では高精度の最新の画像診断機器を用いていますので、画像診断にも力を入れております。何かお困りごとがございましたらいつでもご相談ください。

獣医師 竹岡