SFTS(重傷熱性血小板減少症候群)
予防医療
2025.06.19

みなさん「SFTS(重傷熱性血小板減少症候群)」という感染症をご存じでしょうか。
「SFTS」とはSFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染する病気で、人と動物の両方に感染する人獣共通感染症です。
日本では西日本を中心に発生しています。
人にも感染しますが、身近な動物では猫の感染が多くみられます。
SFTSを発症した猫は発熱・食欲不振・消化器症状・黄疸・血小板減少・白血球減少などの症状がみられます。
感染した場合、猫の致死率は60~70%と人や他の動物に比べると非常に高いです。
SFTSは有効なワクチンや治療法がなく、基本的には対処療法になります。
SFTSの対策は猫を室内で飼育し、マダニに咬まれないようにすることです。
猫から人にSFTSが感染し獣医師が亡くなったニュースも最近報じられたばかりです。
マダニ予防だけでなく、フィラリア症を防ぐためにフィラリア予防も大切になります。
猫はフィラリア症にかかると突然死の可能性もあります。
フィラリア・ノミ・ダニの予防ができる予防薬の使用をおすすめします。

当院で取り扱っているフィラリア・ノミ・ダニ予防薬です。
「SFTS」という病気を知ってもらい、猫はもちろん、飼い主様、そのご家族を守るためにも対策をお願いします。
愛玩動物看護師 生田