BONHEUR ANIMAL HOSPITAL

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避妊・去勢手術

2025.05.13

【麻酔】と聞くと、出来ることならしたくないし不安なイメージを持たれる方が多いと思います。
ですがわんちゃんもねこちゃんも一度は麻酔を経験することがほとんどです。
もちろん不必要な麻酔をかけるのは動物たちにとって良くないことですが、避妊去勢手術などの予防的な手術や病気の治療のためには麻酔が必要となることもあります。

しかし全身麻酔の死亡リスクは
若くて健康な子で0.05~0.11%
基礎疾患がある子で1.33~1.4%
と100%安全な全身麻酔はありません。
限りなく100%に近い麻酔管理を行うために当院で行っていることをご紹介します。

  • 手術前の検査

当院では若くて健康な子も、基礎疾患のある子も麻酔を行う前に必ず診察を受けていただき、血液検査と胸のレントゲン撮影を行っています。

診察では体のチェック、聴診などを行い健康状態を確認します。

血液検査は腎臓や肝臓の数値、貧血や血小板の数値に異常がないかを測定しています。

レントゲンは胸の撮影を行います。
心臓が大きくないか、肺に異常がないかなどを撮影し確認しています。

これらの検査をし、全身麻酔をかけるリスクが十分低いことを確認した上で手術を行います。

  • 麻酔方法

当院では麻酔専門の獣医師による実習を受けてきた院長指導の元、院内でセミナーを行い麻酔方法を統一しています。
動物病院によって麻酔管理方法や選択される注射は異なりますが、当院では動物に負担や痛みの少ない麻酔管理を心がけています。
麻酔による血圧の低下や痛みに対し複数の注射をその時、その子によって使い分け管理をしています。
ただ麻酔をかけるのではなく、動物たちが目が覚めた時に痛みで起きないよう、手術前、手術中に疼痛管理(痛みのコントロール)を行っています。

全身麻酔で使う機械も最新のものを取り入れており、安心した麻酔管理を行えます。
手術後に体温が低かったり、酸素が必要な場合は動物用のICU(集中管理室)を設置しているので手術後のケアも安心です。

今回は当院の麻酔についてお話しました。
避妊去勢手術を考えられてる方、高齢や既往歴があり他院で麻酔がかけられなかった方など、麻酔に対し不安やご質問があれば当院にご相談ください。

愛玩動物看護師 生田